●江戸明治和本●新実語教(新発見の元禄9年板)【判型】半紙本1冊。縦228粍。【作者】不明。【年代等】元禄9年2月初刊。[京都]善兵衛板。【備考】分類「往来物・心学」。従来から宝永5年初刊と認識されてきた説を一転させた新発見の元禄板。『新実語教』は、一説に明の陳元贇作とされる『朱子家訓』本文(ほぼ漢字7字1句で、2句を1条とする19条と後文から成る)を概ね単句毎の41段に区切り、陳元贇作とされる『朱子家訓』(『朱子家訓便蒙抄』参照)本文の単句を大字・2行・所々付訓で記し、さらに各句の理解を助ける教訓歌を出典とともに小字で掲げる。冒頭「父之所貴者慈也/「後撰」人のおやのこゝろはやみにあらねとも、子をおもふみちにまとひぬるかな、兼輔」のように、儒教の抽象的な処世訓を和歌によってより深く理解させようとした点に特色がある。ただし、『朱子家訓』の第3・4条に相当する部分が本書第10条の間に挟まるなど語句の転倒も見られる。『新実語教』と称するが、『実語教』からの影響はほとんど皆無であって、手島堵庵作『新実語教』(漢字6字1句から成る)が『実語教』に似通った文言で綴られているのとは対照的である。しかしながら本書は、『わがまもり』『子孫繁昌記』等の心学書にも収録されており、堵庵の『新実語教』とともに石門心学においては有益な教訓書として用いられた。★原装・題簽付・状態良好。新発見の最古本で、他に所蔵無し。◎この商品はメルカリ「和本倶楽部」と個人HP「往来物倶楽部」のみで販売しているものです。それ以外のショップは全て詐欺です。ご注意ください。
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